小説-ラーメン屋旅館|無駄な時間を使ってしまう

 いやそれも違う、と私は思った。性分である。くだらない事をいつまでも考え込み、無駄な時間を使ってしまう。それはそれでも構わないとも思う。自分が勝手に想像して、自分の中になかったものを創造する。そしてそれを頭の中に隠すだけの事だ。

 ここまで広げた私の空想は、店に着くと同時に打ち切るしかなかった。毎朝のことではあるが、店に行き来する時間が私にとって頭の運動と言える時間帯であり、リフレッシュできる唯一の方法でもある。

 誰もいない駐車場に車をバックでいれ、少し窓を開けて車のキーを切った。その瞬間スイッチを切っていなかったワイパーが動き始め、フロントガラスの真ん中で止まった。それを眺めているとまるで今の私を見るようで、どっちつかずの状態に見える。

 裏口を開けて店内に入ると、いつもと同じ光景が目に飛び込んでくる。客の手垢でこげ茶色に染まったカウンター。壁に貼ったカレンダーはあと一枚を残すのみで、雪景色を描いてた。店内に入れた暖簾が、出番はまだかと、問いかけているようであった。

 豚骨と鶏がらの混じった匂いが微かに漂ってきた。着替える前にまず寸胴のふたを開けて中身を確認する。昨夜のうちに火を通した材料たちが、なべの底に眠るように沈んでいる。材料から染み出したエキスが、琥珀色に似たスープに作り上げている。この様子だと、ラーメン屋にとって命ともいえるスープはほど良い出来上がりだろう。

 慌てる必要はないのだが、いつものようにマッチを使ってコンロに火をつける。続けて隣の寸胴の上に伸びる、赤いマークが入った蛇口をひねってお湯を出し、こちらもコンロに火をつける。あとは両方の寸胴が、沸騰すればラーメンはできると言うことだ…仲介手数料‐不動産

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