「MASTERWARLD−第五章「逃げるは無し。死ぬはあり。」

三人は散らばって行動をしていた。
フウは一層、ブライは三層、ライは最上層。
ここでは、すでにライと罰口憂子が接触を果たしていた。
憂子「うれしいよ。私は君と戦いたかったんだ。」
ライ「俺はどっちにしろ付き添いだからあんま興味はないんだけどな。」

憂子「それは、なにに興味が無いんだい?」
ライ「もちろん、ブライの仕事、否、標的との戦闘だよ。」
憂子「つまり、私に興味は無いわけじゃあない。ってことでいいかい?」
ライ「ああ、構わない。むしろ、興味津々と言ったところかね。」
憂子「へぇ、うれしいね。そんな風に見てくれていたなんて。」

ライ「俺は殺し屋とは戦ったことは無いんだけどな。それに、三人の中じゃああんたが一番強いって感じたし。」
憂子「そっちも、ライ君が一番強いんじゃないのかい?」
ライ「さぁ、どうだか。」
憂子「ねぇ、私が一番嫌いなことってわかる?」
ライ「ああ?しらねぇよ。知ってたら怖いだろうがよ。」

憂子「確かにそうだね。私が一番嫌いなことは、死ぬことだ。」
ライ「へぇ、意外だなぁ。殺し屋って死を恐れるもんなんだな。」
憂子「いやいや、単に私が死ぬのが嫌なだけさ。これまで殺してきた人たちに申し訳ないからさ。」
ライ「なるほどなぁ。ちなみに、俺は死ぬとかそういうのには興味ない。」
憂子「そうなのかい? まぁとにかくお手柔らかに頼むよ。」

ライ「手加減するこたぁできねぇが、死ぬことは出来るかも知れないな。」
憂子「君は面白いね。さぁ、始めようか。私は死にたくないけどね。」
と憂子は袖から50cmほどの短剣を取り出した。
ライ「お前の話聞いてたら死にたくもなってきたよ。」
とライは指輪をはめ込み、指輪のしていない方の腕を突き出した。

そして最上層で、SSランクとSSランクの激しい戦闘が始められたのであった。
そして第二層には死瑠璃が糸の手入れをしていた。
透明な見えない糸での静かな殺戮をモットーとしている死瑠璃にとっては、血の一滴ですら見落とすわけにはいけないのだ。
そして、死瑠璃「ふぅ、じゃあ見つけに行くかな。」と独り言をつぶやいた。

ブライ「なんだ、めっちゃかわいい声じゃないか。もっと喋ればいいのにな。勿体無い。」
死瑠璃「―――!?」
死瑠璃は声に異常なほどにコンプレックスを抱いていた。
死瑠璃は「かわいい」という言葉が大嫌いなのである。
彼も、男である。昔から、かわいいと言われても許す人は憂子と鬱魅だけと決めていた。
それなのに、ブライは聞いてしまった、そして言ってしまった。

その禁句を、タブーを。
シーー……ンと静まりかえり、ブライが下に耳を傾けた、瞬間だった。
突如床が崩れ落ち、ブライは無残に半回転しながら二層へ落ちていったのだった。
死瑠璃「……………………………」
酷く、冷めた目で見下ろす。見下す。罵るような視線。軽蔑の視線。
全力の存在否定の目がブライに向けられていた。
ブライ「おいおい…そんな目で見るなよ、テンション落ちるぜ。」

死瑠璃「………………………」
その目で見るのはやめない、そんな強い意志も感じられた。
ブライ「なんだよなんだよ、ほめたと思ったらタブーかよ。なんか最近じゃあこういうのなんて言うんだっけ?さげぴよ?」
死瑠璃「さげぽよ、だよ。」
口は開いたが、視線はそのままだった。
死瑠璃「殺しあう相手には、せめてもの礼儀としてこうやって喋ることにしてるけど。」 ブライ「…………」


ブライは、冷や汗をかいていた。それを、自覚した。
死瑠璃「アナタ様はとんでもなく無礼ですね。いきなり、『かわいい』だなんて、最低ですね。」
こっちこそさげぽよですよ。と、さらに殺気が強くなる死瑠璃の前には、ブライ「そうだな、些か失礼した。謝らせてもらおう、申し訳ない。そして、よろしく。君以上の適任者はいないよ。こいつの初の実践相手じゃね。」

と、銃口が狭く、銃身が長い、黒光りしていて、マガジンが搭載されているが、リボルバーではない、なんとも奇妙な形をした、二丁の拳銃を取り出した。
そして、モーニンググローリーと、最強の銃器遣いが、EXランクとEXランクの戦闘が始まった。
フウは入り口付近で、座っていた。
酷く、退屈そうな顔で。

フウ「はぁ〜あ、なんで来ちゃったんだろう。兄さんと遊んでたほうがずっと楽しいのに。それにしても、いつもこーなんだよね。あたしは兄さんと一緒に居たいだけなのに、なにかが入り込んで邪魔ばっかりするんだよねぇ。ほんとに、運命を恨むよ、もっと大好きな人と一緒にいたいのに、兄さんと一緒に居たいのに、そもそも、なんであたしってここにいるんだろう、ただの一方的なお願いなだけじゃん、断っといてもよかったじゃん、あー、なんであたし一瞬でも楽しそう、って思っちゃんだろう。馬鹿だぁ、あたしって本当に馬鹿だぁ。嫌になるよほんと―――。」
鬱魅「独り言はやめといたほうがいいと思うよ?根拠は無いけど暗くなる。」

フウ「やっときたぁ、ほらぁ、さっさと始めよ?そんでさっさと終わらせよう?」
鬱魅「そうだね、俺は鬱魅っていうんだけど、君はフウ、でいいかな?」
フウ「いいよ、なんでも。」
鬱魅「じゃあフウちゃんで。そうだな、それじゃあ始めようか。」
フウ「そうだね、でもあたしは今、虫の居所が非常に悪い。手加減は出来ないよ。」
鬱魅「俺は不器用なんでね、こっちも手加減できないから――」

条件は五分五分だね。と二人の声が重なったところで、フウは、どこからか大鎌と、なにかの紙っ切れを。
鬱魅は、自身の身長よりも、10cmは高いであろう大弓を。
そして、「昼夜の火死」vs「風神」のカードが成立したのだった。
なにはともあれ、こうして平等に対戦は決まった。
しかし、天界は、今この時点で歴史を大きく狂わすような大事件が起きようとしていた。
そのことを、ライはまだ知らない。

第六章(上「信じれば巣食われるが、信じなければ何も始まらない」に続く 著作「スープ」さん。

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